ジェネシス社を代表して、私は、先週のパリ同時多発テロにより亡くなった皆様に対して深い哀悼の意を捧げると共に、このテロの影響を受けたすべての方に対して支援を提供する所存です。フランス国内の弊社のお客様、パートナーの皆様、そして従業員の皆さんに対して、私は、力強い支援と連帯のメッセージを送りたいと思います。私たちの気持ちが、この痛ましくも無意味なテロ行為の犠牲者の方々に届くことを願います。
ジェネシスのフランスとの関わりは、公私の両方にわたります。長年、ジェネシスはフランスを本拠地とするアルカテル・ルーセント社の傘下にありました。私は家族と共に何度もフランスで夏季休暇を過ごしたことがあり、パリには数えきれないほど訪れています。度重なる訪問で、私には多くの親しい友人ができました。ジェネシスは、フランスはもとより世界各地で、多くのフランス人の従業員を雇用しています。フランス北東部の海岸にある都市ブレストでは、最高のエンジニア魂を持つ我社の従業員が、日々製品にイノベーションを起しています。また、パリにあるジェネシス・オフィスでは、大企業から中小企業に至るまで、多くのフランス企業との心躍るような新しいパートナーシップが日々構築されています。さらに我々は、いくつかの著名なフランス企業をクライアントとし自社サービスを提供するという幸運にも恵まれています。
ジェネシスがフランスとこのような関わりを持っていることもあり、先週金曜日に起きた無意味な悲劇は、ジェネシス社にとっても、私個人にとっても非常に衝撃的なものでした。今年1月に起きたシャルリー・エブド襲撃事件には、世界中で非難の活動が起こりました。私は、「暴漢たちは、世界が一致団結してテロに反対するのを見たであろうから、今後彼らが無実の人々に対して暴力を加えることはないだろう」と信じていました。しかし、このような想いは、先週の金曜日にパリで起こったテロによって無残にも打ち砕かれました。パリという都市は、その豊かな歴史、芸術、文化にみられるように、人間の偉大な成果と創造性の力を示す、生きた象徴に他なりません。
このような事件が起きた理由を理論的に説明することは不可能であり、また、このような無意味な暴力の解決策がいつ出てくるかを予測することも不可能です。我々にできる唯一のことは、このようなテロ行為に反対するために団結し、お互いを無条件に支え合い、そして彼らを理解しようと努めることです。その結果、我々はこの闇の中に光を見出すことができます。私は、自分がこのような連帯行動を企業文化の一端として行うリーダーであることを誇りに思います。このような文化こそが、ジェネシスが非常に際立った企業たる所以です。私は特に、知り合って10年近くなるパリ在住の社員が言った言葉に感動しました。彼は、「今回世界から一斉に寄せられた支援こそがジェネシスが偉大な企業である証拠だ」と述べました。彼はあの事件の後、世界中のさまざまな場所から、数百通ものメッセージを受け取ったのだそうです。ネガティブな痛ましい事件そのものは非常に残念なことですが、多くのかたから心のこもった思いやりのメッセージを受け取れたのは、企業として、社員としての日頃の在り方や行動が大きく関わってきます。
今回のようなテロ行為は、単なるフランスに対する攻撃ではなく、長い苦労の末に獲得した権利と自由を尊重し、当たり前のように享受しているすべての人々に対する攻撃と言えます。我々は、このような自由とその価値を支持するために、断固としてフランスを支持します。
改めて、ジェネシスはパリ爆発・銃撃事件に哀悼の意を捧げます。